2018.04.21
Vol.001

リニューアル記念企画
多摩地域のオピニオンリーダーインタビュー
株式会社立飛ホールディングス代表取締役社長 村山 正道

TEXT BY 石原 靖之

最近、立川駅の周辺が変わったと思いませんか。 例えば、ワタシの休日はこんな感じです。モノレール「立川北駅」北側至近に広がる斜面でヤギが草をはむ様子を見た後、「ららぽーと立川立飛」で食材を買い出し、「タチヒビーチ」で友だちと合流してバーベキューを楽しみます。

 

バスケ好きのワタシは一生懸命、プロバスケットボール「アルバルク東京」の「アリーナ立川立飛」で開催される試合の予定をチェックし、妻は久しぶりに会った友だちに「今度ね、立川のみどり地区がGREEN SPRINGSという名で再開発されて、高級ホテルの11階に天然温泉を使ったインフィニティプールとスパもできるの!」と立川を自慢しています。

 

こんなこと、5年前には考えられなかったのではないでしょうか。実は、この立川の変化には「立飛ホールディングス」が大きく関わっています。「ららぽーと立川立飛」も、「タチヒビーチ」も「アリーナ立川立飛」も、「ヤギさんの風景」も、「GREEN SPRINGS」の再開発も、みんな、立飛ホールディングスが手掛けています。

 

そして村山正道社長は「立川は2020年にブレイクし、さらにその後の5年、10年で激変する」といいます。

 

いったいどんな風に変わるのか、立川に何が起きているのか「イマde×タマ」リニューアルを記念して、多摩地域のオピニオンリーダーにイマタマ編集長がインタビューに行ってきました。

同社全エリアの航空写真

立川から多摩を変える、多摩から東京を変える。
そして世界に発信する。

立飛みどり地区のヤギが

立飛ホールディングスの経営原点

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どんな立川、多摩地域の未来像を持っていますか?
立川のまち、多摩地域はどのように変わりますか?

立川駅近辺にヤギが放牧されて話題になっているエリアがあるのをご存じですか?

2015年から「立飛みどり地区」と名付けたモノレール「立川北駅」北側至近の土地で、毎年草が伸びる季節にヤギさんに草刈りをしてもらう取り組みをしていて、2015年7月には「みんなでヤギさんを助けてあげて」という草刈りイベントを行ったりして、年々盛り上がっています。

最初は3年前、遊び心でヤギに「辞令」を出し、約3.9haのみどり地区全体の除草をミッションにはじめたのですが、テレビや新聞、雑誌にも取り上げられ、年々人気が高まっていきました。去年は、「流鏑馬(やぶさめ)」といって馬に乗った人が矢を的に放つ神事をあの場所で行うため、これまでより3カ月早く放牧をやめてヤギを地方の牧場に返したら、多く人から「寂しい」という声が。

中には「ヤギさん早く帰ってきてね」と泣き出す子どももいて大変なことに。大変申し訳ないことですが、当社にとっては、本当にありがたい光景となりました。

この「ヤギ」を通した地域との関わりこそが私の経営の原点です。

当社が大転換し、目指そうとするのはあの光景でした。当社は長く、立川市のほぼ中心に広大な土地を所有して不動産事業を展開してきたにもかかわらず、これまでは地域にほとんど関わってきませんでした。

しかし、私が社長になったとき、立飛グループのうち、新立川航空機と立飛企業株式会社の上場2社の非公開化を経て立飛ホールディングスに会社を再編成することによって、大規模で好立地という社会資本を持つ企業として、地域に貢献し、地域で一番愛される企業を目指す方向へ、6年前に大きく舵をきったのです。

「ヤギさん早く帰ってきてね」と泣きながら言ってくれた子どもの声に、そう言われる企業へ発展させようと深く決意しました。

今年もすでにヤギを放牧しています。

残念ながら工事がはじまってしまうので7月2日までですが、7月2日には、また「辞令」を出す、お別れのイベントを開催する予定です。ぜひ見に来てください。

立川がスポーツの聖地になる!?

37年ぶりに大相撲巡業も

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この6年どんな歩みをされてきましたか?

2014年に、当社の象徴でもある「R-53型軽飛行機」及び「R-HM 型軽飛行機」の2機を修復(立飛ホールディングスの前身は「立川飛行機株式会社」)。そして一般公開しました。

2015年12月に「ららぽーと立川立飛」がオープン。
2016年8月には立川では37年ぶりとなる「平成28年夏巡業 大相撲立川立飛場所」を野外にて開催。
2017年10月にはモノレール立飛駅前に3000人収容の「アリーナ立川立飛」を作り、運用開始。11月には「みどり地区」にて「立川立飛流鏑馬」を開催。地域の方々と交流する事業やイベントを積極的に行ってきました。

「夏巡業 大相撲立川立飛場所」は今年も8月22日(水)に開催します。今回はアリーナで開催します。一昨年の巡業では相応の収益を出し、立川市に寄付。立川市では、寄付の一部を小学校20校と中学校9校に本と楽器の購入に充てたとのことでした。立川に「270人」の関取衆がやってきます。

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地元・立川で大相撲が見られるとは想定外でした。まさか多摩地域で身近に大相撲が見られるなんて。今年はアリーナで見られるんですね。

アリーナ立川立飛は、昨シーズンからプロバスケットボール「B1リーグ」チームの「アルバルク東京」のホームゲーム開催地にもなっています。

「アルバルク東京」は「B1リーグ」のトップチームですが、代々木第二体育館がオリンピックの関係で使えなくなり困っていました。縁があってその話を聞き、アリーナを作る話をしたらとんとん拍子で話が進みました。

今は、プロバスケも音楽やライティングなど演出もアメリカ並みになってきておもしろいですよ。生の臨場感はやはり違います。

歓声がすごい。

第4ピリオドのラストのベンチの駆け引きなどを近くで見ていると興奮してきます。立川でそういう文化を楽しんで欲しい。楽しんで街なかで食事して帰る――そんなひととき、生活のワンシーンのある街にしていきたいです。

実はアリーナ立川立飛でのアルバルク東京の試合においては、自由席の場所取りOKで、席をとってから外出もできます。ららぽーとで過ごす人も多く、ららぽーとの集客が上がるという効果もでています。

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アリーナができたことでさまざまな効果を生んでいるのですね。

国立にある東京女子体育大学には、新体操の元オリンピック選手・秋山エリカさんが教授を務めていて、彼女のもとに世界のアスリートたちが集まります。その練習会場としてアリーナを使ってもらったり、必要時には24時利用できるようにして海外試合のための時差調整の夜間練習にも対応したりしています。

これも民間施設ならではです。

その他、国際大会級の話もいくつか来ています。まだ発表できないのが残念ですが(笑)、決まれば世界からトップアスリートが来るようになります。

今年3月に立川市が「立川プロスポーツ連絡会」を立ち上げましたが、バスケットボール、3×3、フットサル、自転車、さらにビーチサッカーのチームが名を連ねました。そのほか、テニスにバレーボールに新体操と、プロ・アマ問わず、立川がスポーツの盛んな地になっていきます。

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株式会社立飛ホールディングス

〒190-8680 東京都立川市栄町六丁目1番地 立飛ビル3号館

立飛ホールディングスの前身は大正13年に月島に設立された「石川島飛行機製作所」。1940年(昭和15年)に工場を立川に移転し、「立川飛行機」に社名変更。かつては約50機種1万機弱の飛行機(「赤とんぼ」「隼」等)を製造し、在籍社員数約4万2000人と国内トップクラスの規模を誇る企業だった。
しかし、戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に飛行機の製造に関する一切の活動を禁止され、広大な工場敷地も接収された。その後、1977(昭和52年)に全面返還され、主に不動産賃貸業を展開してきた。そして、平成23年1月にグループ内上場2社(新立川航空機株式会社、立飛企業株式会社)を非公開にして、同年7月に立飛ホールディングに再編。所有する土地は、立川市の真ん中に位置した約98万㎡。立川市にとっても多摩地域にとってもその開発は長く注目されてきた。
2020年竣工で「GREEEN SPRINGS」というひとつの街区をつくるプロジェクトを発表。

詳しくはhttps://www.tachihi.co.jp